この冬、初の

 もう最近の感想は、寒いしかない。寒くて心が折れそうだ…。深夜の風呂上りに、しばらく作業をするものの、指が悴んでくる。「知るか!」ってな感じで、カチャカチャ叩いてみるものの、今度は各指の第2関節辺りが上手く動かなくなって来た。「ホットカーペット禁止令を破るのか!?」なんて驚きの声を上げて、自らを問いただすものの、「指は、ホットにならないぜハニー」との天の声を受けて、冷静さを取り戻した。
 残念ながらポリシーに反するが、「室内ですら手袋を装着すべきだ」という自らの甘言に耳を傾け、手袋の捜索に乗り出す。しかし、無情にも時間は刻々と過ぎ去って行き、体が急激に冷やされて行った…。そんな時に目に入った、とある手袋を片手に、着けるか否か迷っていた。
 「これは違うって、絶対無理だって」と警鐘を促す天使の自分と「いやいや、いけるって、俺ならやれるって」とホザき始めるマイ・デビル・スイートハニー。結果、スイートハニーに軍配が上がった。スイーツ好きだしね。たぶん前世はさ。
 ということで、カチャカチャやり始めたものの、「foko iukou = oiuj kkh」(for文)などと不思議な文字が、パソコンの画面に映し出され続けた…。やっぱり、ダメらしい。スキー用手袋では…。でも、それしか見つからなかったんだよ!心情的には、綿の手袋って言うか、高級感漂う絹の手袋だったんだよ!
 そうこうしているうちに、耳も冷えすぎて痛くなってきたので、スキー場とかで購入したフワフワなヤツを耳につけた。マジで暖かい。きっと、母の愛ってのは、こんな感じだろうと心地良さでいっぱいな世界に包まれていたが、明らかにアンバランスだった。室内で、スキーの手袋に耳当て。風呂場の鏡で確認したら、マジで笑えた…。
 仕方がないので、ゴーグルも付けてみた。むしろ、キツキツで目の下が痛かった…。なんか無駄にテンションが上がってきたので、「これは、ハンディキャップマッチだぜ!」ってことで、キーボード叩きを再開。上手く入力できない状態でプログラムを組むのは、なかなか楽しいような気がした。そんな悪戦苦闘を繰り返した後、コンパイル。そして、バグ!しかも、いきなり!
 やる気が失せて、枕を出してアゴを押し付けてウダウダしていた。すると、激痛が走る。久々の感覚。そう、ヤツだ!ヘルニアンじゃなくて、足がツル現象だ。「くそっ、冷やしすぎたか!?」なんて焦ってみた所で、痛みは治まらない。右足の親指と人差し指の間、さらに中指と薬指の間が硬直するように固まり、かなりの痛みを提供してくれる。おかげで、深夜に一人悶絶していた…。
 まあ、こんな時が、「自分が既婚者だったらいいのに」って思う瞬間だね。真夜中パソコンの前で、スキー用の手袋に耳当てとゴーグルつけて、さらに足を抱えてゴロゴロゴロ悶絶。そんな僕の姿を見て、「なに?なにやってんの!?シミュレーション???いや、トライアル?Xトライアルなの!?」みたいなセリフが飛交って来たらって思うとさ!
 いや、マジギレするかもしれん…。