男性的だから観るのか?

この夏休み、話題の映画と言えば、NARUTOポケモン妖怪大戦争鋼の錬金術師マダガスカルなどのアニメ映画だろうか?
さすがに、アメリカの3Dアニメは「同じような話ばっかり作るんなら、本数減らしていいもの作ってよ」って愚痴の一つも言いたくなるが、日本の子供向けアニメは頑張ってると言えるのではなかろうか。『NARUTO』『鋼の錬金術師』なんかは原作のレベルが相当高いので、大人も見れる映画のはずだしね(もちろん観ないけどさ)。あの手の、【ネタ尽き必死】の姿勢には、尊敬の念すら涌いてきます。
しかし、あの『亡国のイージス』とか『ローレライ』とかの【兵器物?】映画は、世に出る理由も,観に行く理由も,ターゲットの年齢層も、わからない。「潜水艦!イージス艦!原爆が!特殊兵器が!でも、あの娘に惚れたであります。お国の為に死ぬであります!」みたいな特撮物を観て、どうするつもりなんだろうか?そこに感動とか、生きる喜びとかを見出せるの?それとも、スリリングなアクション&サスペンスに心を躍らせるつもり?邦画のアクションシーンは、ヤクザ映画以外、なんの緊張感も感じないけどね・・・。戦場でサスペンスって言っても、怪しそうな男が裏切る。もしくは、良さそうな人がスパイ、とかしか考えられん。
まあ、兵器マニアがイージス艦排水量なり、レーダー能力なりをブツブツ語りながら、目を輝かせてご覧になるのなら、そりゃあもっともだ。でも、あの手の映画を、カップルで行くのは、まったくわかりません・・・。それって、嫌がらせじゃないの?もっと、楽しい映画とか、感動する映画とかあるでしょ?ソウちゃんよ、君の奥さんホントは嫌がってるんだぜ・・・。
個人攻撃はさておき、こういう「兵器だ・テロだ・原爆だ」って話を織り込むと、重すぎて登場人物って引き立ちにくいんじゃないかと思う。『亡国のイージス』の真田広之なんか、かなり頑張ってたんだろうけど、アクションヒーローとしての活躍度は満足いくものだったのだろうか?『ダイ・ハード』とか『沈黙の戦艦』などの、単純明快アクションものなんかだったら、アクションヒーローとして、その手の役者が台頭できるかもしれないのにね。
でも、日本には『またまたあぶない刑事』とか『西部警察』みたいな、製作者の自己満足モノくらいしかアクションものが存在してないんじゃだめか・・・。去年の『西部警察スペシャル』なんて、凄すぎて2時間も見てしまったよ。転がるパトカー、撃ちまくるサブマシンガン、テロ皆殺し、爆発爆発なぜ爆発???
やっぱ、アクションはセガールだよね。「『沈黙の戦艦』ってどうだった?」「えっ?ああ、セガールが戦艦壊してた」「じゃあ、『沈黙の要塞』は?」「ん?ああ、セガールの方が硬かったわ」「・・・。『沈黙の聖戦』は?」「うーん・・・。セガールの方が沈黙してたんじゃない?」って感じな話で楽しめるし!全部、原題に、沈黙なんてついてねーし!