塊魂2発売されてたのか

昨日飲んだくれの友人宅で、塊魂2(みんな大好き塊魂)をやった。
後ろで、飲んだくれ君(id:kuri1976)が暑さの為か、隣で眠る彼の後輩(id:wata_d)の基本的人権の尊重を無視して、寝ながらストリップショーを敢行し始めたものの、エアコンのリモコンが見つからない為、ストリッパーは放置して徹夜で塊を作ってしまった。
さて塊魂というゲームソフトだが、ただのバカゲーやライトゲームが嫌いな僕としては、発売当初はその存在すら憎んでいた。「だいたい、転がして塊作るってなに?意味わかんねー。っていうか、買う奴はバカってことでしょ?」ってな感じで。
しかし、これがやってみると、なかなか、というか、かなり面白い。まあ、バカゲーではあるが、ヨーロッパ・北米・韓国でも発売されるだけのエンターテインメント性は充分含んでいるゲームなのである。
一言でいうと、レースゲームとパズルゲームをうまく融合したゲーム。その他としては、意外と著名なミュージシャン達を揃えたり、シュールで破綻したストーリー、のどかというかボエボエした感じのグラフィックとそれに伴う世界観、と言った所が魅力なのだろう。
だが、そんなありきたりなコラムでも紹介されている魅力を掘り下げて行くのは趣味じゃないので、反対意見が出そうな魅力を語りたいと思う。

このゲームの大きな魅力のひとつは、残虐性である。POSTAL2とは言わないが、GTAシリーズに匹敵するほどの残虐性を感じる。

グランド・セフト・オート(GTA) Vice City 日本語版

グランド・セフト・オート(GTA) Vice City 日本語版


基本的なクリア条件は、いろいろなモノを塊に巻き込んで、時間内に目標の大きさに到達することである。ただし、塊の大きさによって、巻き込めるモノの限界が決定するので、作っている塊より小さなモノをたくさん巻き込むことでクリアに近づいていく。また、自分の塊より随分と大きなモノに勢いよくぶつかった時には、その衝撃で、巻き込んだものがいくつか飛んで行ってしまう。
よって、このゲームは、自分より大きなモノが敵で、小さなモノが武器と考えることができよう。もちろん、大きなモノでも動かなければたいした問題はないのだが、動いて向かってくると話は別で脅威ですらある。
で、序盤は猫とか子供とかがその脅威に当たるのだが、当然自分の塊が大きくなれば巻き込んでより大きくなれる。塊が小さかった頃、なにかと小突き回してきたリトルデビル達に復讐できる大きさになった時、彼らは逃げ回る。
プレイヤーは逃げ回る気の毒なリトルデビルズを放置して、バケツやカボチャやらを巻き込みに行かないのか、って?もちろん、ありえまい。悲鳴を上げて逃げ出す彼らを後ろから追い回し、時には突き飛ばし、倒れてもがく彼らを喜びを持って飲み込んでいくのだ。
まあ、襲ってきたんだから自業自得だ。なんて言えるかも知れないが、ベンチで休む老人,野良仕事中の農夫,買い物に来たおばちゃん,浮いてるだけの人魚,風船配ってる着ぐるみ、そんな日常を過ごしてる善良な市民もなんの疑いもなく巻き込んでいく・・・。
『な〜♪ななな♪なな♪なっな〜♪塊だますぃぃぃいい〜♪』なんて軽快な音楽が流れる中「きゃー!うわー!助けてー!死にたくな〜い!逃げてー!」といった悲鳴を、プレイヤーは勝手に心地よいサウンドエフェクトに変えて悦に入るのだ。

っていうか、悦に入ってるのオレだけ?オレだけ変態ってこと?じゃあ、ストリップをして朝寒くなって来た為に、下半身を隠そうともせず(上を向いたチンポジさえ直さず)布団を腹にだけ巻いてた人と、オレが変態って事か。塊魂からわかったことはね・・・。