破壊王死去・・・

プロレスラーの橋本真也さん急死。
あんまりプロレスとか見ないけど、比較的メディアに露出してた破壊王の早すぎる死にはショックを受けた。(太ってるけど)あの鋭いローキックや、(太ってるから)あの痛そうなDDTなんかをもう目にすることができないというのは、残念だ。
近年の格闘ブームとプロレス団体分裂の激化は、プロレスというコンテンツを一気にマイナーなものに追い込んだ感がある。しかし、格闘ブームだからこそプロレスの凄さというのも浮き彫りになったような気がする。
アメリカと違って未だに日本のプロレスは、一応ガチンコ勝負という名目のもと試合が行われているが、もちろん試合前に勝負の結果は決定されている。コアなファンは、それを念頭に置きつつ、さもガチンコであるかのように試合に一喜一憂し、試合の結果に感動する(ちょっとキモイ)。ただし、結果と決め技以外は基本的に決められていないはずなので、最大30分もしくは60分もの間、技の掛け合いを繰り広げなければならない。
総合格闘技のPRIDEやK-1なら、別に1分2分で試合を決めてしまってもなんの問題もない。ガチンコの勝負というのは、結果を楽しむものだから、試合中楽しむ時間が少なくとも、結果に歓喜することができるからだ。だが、プロレスはそうはいかない。フォールに入る度にファン達は3カウントを合唱し合うものの、結果が決まっているということを認識しているので、会場のテンションが中途半端な状態で試合を終わらすことを許さない。もし半端に試合が終わってしまったら、直後の試合や今後の興行にその結果が跳ね返ってくる。
人気選手の怪我が続出して、宣伝とまったく違う選手が出場することがままあるK-1だが、プロレスラーは少々の怪我で休むことはないそうだ。ガチンコではないから、というよりむしろ、過密日程なので興行や代役等に与える影響が大きすぎるからかもしれない。大手の新日本プロレスは今月12日間も興行を行うそうだ。K-1やPRIDEなんて2ヶ月・3ヶ月に一回くらいだろうか?
「プロレスラーこそ最強」なんて言ってたのは、残念ながらガチンコ大好き高田信彦だが、間違いなくプロレスラーは偉大だと思う。1試合の高額ギャラと賞金目当てに奮闘する、多くのK-1ファイターたちなんかと違ってね。