生きる。って言われてもねえ?

24時間テレビ』のCMが、いつものように繰り返されたが、ルイス・フィーゴの「生きる」ってセリフが気になった。「イキィルゥゥゥゥゥ〜」って、軽いなあ・・・。「ウープルルルゥゥゥ!!!」を思い出したよ。それと、その直後にベッカム出すなよ。ベッカム来てポジション奪われた結果、フィーゴインテルに移籍するんだからさ。もう、チームメイトっていう肩書きも失って、遺恨を残した二人なんだよ。
ところで、この『24時間テレビ』って、「昔と比べたら随分と趣きが変わったな」と感じる人が、少なくないのではなかろうか?以前は、アフリカ難民の悲惨な映像とかを、朝から晩まで放映してたよね?ハエにたかられるアフリカの子供たちと、萎びたその母親。なんか、不潔なアルミ製の食器に入った、白っぽいグチャグチャのモノを、手掴みで握って貪り食う幼子。道端の泥水を、これまた汚いアルミっぽいコップに汲んで飲み干す男。ちょっとした、トラウマだ・・・。
『24時間テレビ』の発端は、アメリカのチャリティーショーを目にしたディレクターが、『日本テレビ開局25周年記念』の特別番組として始めたことによるらしい。だから、当初は、それに携わった日テレ社員も高いモチベーションの中、本気で【愛は地球を救う】なんて考えていたのかもしれない。
けれど、ショッキングな映像や、「今日は、〜億いきました!!」なんて騒ぎも、見慣れて来たり、やりなれてくると飽きるものなのだろうか?それとも、製作側の疲弊が凄まじかったのかな?92年に、製作スタッフがバラエティー班に刷新されることになる。メインが若者に人気のダウンタウンとなり、視聴率稼ぎ用のマラソンが開始される。こっからだね。【何を救うか?】というテーマがなくなったのは。募金額最低記録を記録した、82年の「ストップ!ニッポン姥捨て時代!」は時代を反映してるって言うか、何か間違ってるけど・・・。以前は「カンボジアベトナムラオスの難民のために!」や「アフリカ飢餓救援」とかいう、テーマがあったんだよ。最近の「生きる」「出会い」「チャレンジ」などは、曖昧で何を救いたいのかがわからない。
また、バラエティー製作班になって、唯一10億円台の募金を獲得したのが、95年である。そして、当時のメインがスマップであった。その実績からか、ジャニーズの独占体制が整ったからか、はわからないが、97年からジャニーズのタレントと旬の女性アイドルの混合、もしくは交代制となった。ちなみに、97年からチャリティドラマが再開されたらしいが、メインが出演するんで、痛い上に下手・・・。でも、高視聴率なんだってね。いいんじゃない?
結局、アイドル路線で行けば、視聴者層が低年齢化して行き、高年齢層はマラソンにしか興味を持たなくなっていく。子供に、【愛は地球を救う】なんて押し付けるわけには、いかないもんなあ。「生きる」で充分ですかね。しかし、メインを香取&草薙って、日テレも随分と投げやりだな。最後はメンバーが駆けつける、っていうオチはちゃんと用意してるんだろうけど、どっちもボキャブラリー少ないよね?司会タイプじゃないだろう。
だいたい、障害者と松井のキャッチボールっての見たけど、メインの二人は表情間違えてるし。ずっと、真剣に辛そうな顔してるから、朗らかな表情作ってる出演者まで凍り付いちゃったよ。障害者=見るのも辛いのか?、って思っちゃうぜ?おかげで、最近の24時間テレビのタイトルは【愛は地球を救う】じゃなくて、【痛々しい感動をアナタに】って感じるよ。柔道の古賀VS100人って企画にしろ、丸山爺さんマラソンにしろ、ボロボロになって行く様を見せ付けるんだろうね。「頑張れ〜!企画の段階でムチャクチャなことさせられてんのわかってるけど、頑張れ〜!頑張ったよ、僕達。眠いのに、24時間も頑張っちゃいました!感動した!!!」って今年も、やるんだね?今年は、日テレの自己満足にすらならないような気がするけど、頑張れ!