センスの塊

やられた・・・。昨日の『「テニスの王子様」テニス呼称を差し止め申請』話は、ネタだったと指摘された。酔ってなかったら、「【全日本テニス振興会】ってなんだよ?「アーディッパディー♪アヤッター、ヤー、ハマランラディー♪アヤッターター♪」とか貧しいアフリカンに歌いまくらせるCMを流してた【日本船舶振興協会】か!?」などと、突っ込みを入れて、「ないじゃん!【全日本テニス振興会】アフリカで援助して無いじゃん!偽者かよっ!」って怒ってたね。【全日本テニス振興会】で僕のブログに飛んで来て、「こいつ騙されてるよ。馬鹿じゃん!」とか思った人、死ねばいいのにっ!また、僕と同様に信じて、自分のブログに書いちゃった人、「こいつ騙されてるよ。馬鹿じゃん!死ねばいいのに!」って感じです・・・。
一通り、いろんな人への殺意を述べた所で、本題に入ろう。

BLEACH  1 (ジャンプコミックス)

BLEACH 1 (ジャンプコミックス)

僕は、『ゾンビパウダー』を書いてるときから、『久保帯人』の絵のセンスが好きだった。人物などをそんなに凝って書いているわけでもないが、服装のセンスや、一コマ一コマ丁寧な効果をつける手法には驚かされた。なにせ、週刊少年誌である。服装に凝ったり、効果をつけ過ぎると、締め切りに間に合わず落としてしまう。それに、少年誌の読者は、服装や細かい効果には、そんなに注意を払わない。にも拘らず、『久保帯人』は、その辺の仕事が行き届いている。『HUNTER×HUNTER』(この前の251話も、落書き状態だったね)がそれをやったら、2ヶ月に1度しか原稿があがるまい・・・。
残念ながら、キャラ設定の段階で破綻(主人公:最強系,昔の同僚:最強系)していた『ゾンビパウダー』は、4巻ほどで終了してしまった。単行本では、作者のコメントで「とても、書ける精神状態ではなかった」とのことだったから、むしろ、「良く4巻まで書けたもんだ」と言うべきかも知れない。
しばらくして、開始された『BLEACH』だが、作者の精神状態の安定のせいか、『ゾンビパウダー』より、服装や効果に凝ってる・・・。扉絵とか凄いよね。週刊誌だぜ?月刊誌の漫画だって、こんなに凝って書いてる人、少ないと思うよ。また、少年漫画の鉄則とも言える【キャラクターの服装の固定化】に、順じない手法を取る。【キャラクターの服装の固定化】は、キャラのイメージを持ちやすくする事と、(こっちの方が重要だが)仕事量が減る。『ドラゴンボール』の孫悟空は、常に胴着を着ていた。結婚して自宅にいるのに、胴着を着たままだったりした。しかし、『BLEACH』は、扉絵でも様々な服装をさせるが、日付が変わると全然違うデザインの服を着せている。登場人物全員に違う服着せて、扉絵でもファッショナブルでポップな絵なんか描いてたりする。「寝る時間あるのか、この人?」って思うほどだ。
まあ、尸魂界に行く辺りから、結構サボってるけどね。コマも大きくなったし、効果も減ったし・・・。服も着替える必然がなくなったしね。戦闘シーンのバランスは、他と比べて下手だ。引っ張りすぎたり、中途半端に片をつけてしまって、同じクラスのキャラなのに、力の差が生まれすぎてしまったりする。あと、小ネタ好きなので、戦闘中にギャグを入れすぎて、緊張感0にしてしまいがちだったりしたよね。かといって、真剣に戦いすぎると、ちょっと物足りないけどさ。『久保帯人』の独特の間は、なかなか気に入ってんだけど。
主要登場人物を作る際に、一人一人にテーマ曲をつけているらしいけど、幅広い音楽の聴取者のようなので、好感が持てる。マイナーもメジャーもロックもフランスのバラードも、ありです。この人、ファッションデザイナーとかやれるんじゃないの?って思うけど、そっちには手を出さないかな。漫画家の方が金になるし、何より忙しすぎだよね。たぶん、死ぬか?さすがに、「死ねばいいのに!」なんて言葉は出ませんよ。絵のセンスも服のセンスも、相当なもんですよ。ギャグセンスは、まあまあかな。