尊敬できる選手

いつもの如く、ピコ氏(id:kuri1976)とEベイダーDくん(id:wata_d)と休日飲みへ行った。最近、ボエ熱のせいで38℃付近の体温が続いているせいか、少々熱があっても何てことなかったよ。さらに、フリータイムでカラオケ行くくらい元気でしたわ…。カラオケ嫌いのEベイダーDくんを、カラオケ好き&ボエ熱感染者にしようと朝5時ぐらいまで軟禁したが、成果は上がったのだろうか?まあ、今に「先輩だろうが何だろうが、ボエの頭カチ割りますよ!」って言い出すだろうね。風邪がうつってなくてもさ。
そういや『ヤンキース8年連続地区優勝』との事。いやー、おめでとうございます。基本的に金権球団なんでヤンキースは嫌いだけど、松井秀喜がいる限りは、うれしい限りです。今度こそ、ワールドチャンピオンになって貰いたいです。
松井秀喜と言えば、甲子園の全打席敬遠が代名詞であったかもしれないが、入団してよく飾ってた見出しは「また遅刻!松井」とか「またまた遅刻!松井」とかだったような気がする…。巨人入団当初から、松井は特に、アンチジャイアンツとそれ系の雑誌などに、やたらと叩かれていた。桑田と同様だが、多くはルックスから始まった。高校を卒業して、髪を伸ばして会見した後は、「キモイ」とか「調子乗ってる」とか「勘違いしてる」などなど叩かれていた。まあ、確かに似合わんけどね…。だからって、野球人を野球から切り離したどうにもならない面で、非難・中傷し続けるの姿には、嫌悪感を感じた。
その「調子乗ってる」呼ばわりされていた松井は、たまに人をからかう事はあるのだろうが、中学2年生の時から【人の悪口を言わない】という信念を掲げてそれを実行してたり、人知れず多額の寄付を続けたりしていた。
一方、2軍デビューで『振り子打法』をいろんな解説者に否定されたり、しばらくコミカル打法的な扱いをされていたイチローは、メキメキと「調子に乗ってる」お人柄を前面に押し出してくれた。メジャーに行ってからは、日本のファンの質の悪さ(野球を静かに見ないのは、真剣に観ようとしない事に繋がるらしい)みたいな発言を平然と繰り返していたりもしたが、松井の時と違って、メディアのイチロー(あと中田ね)への配慮は素晴らしく寛容である。
たぶん、自分の気に入らない発言をされると、取材拒否を続ける姿勢が功を奏してるんだろうね。怖くて突っ込めないもんね。宮古島キャンプで、「今年の打率は何割ぐらい、行きそうですか?」って聞いただけで、共同取材の席を立って、取材拒否。聞いた記者は、針のむしろだよね。沖縄まで取材に行ってるのに、自分とこだけじゃなくて、他の新聞社や雑誌社の記者にまで迷惑掛けてしまうんだからさ。「もう、あいつがいたら、取材受けません」なんて言われようもんなら、転属の恐れさえあるね。もちろん、根も葉もないスキャンダルを煽り立てる記者に対して拒否するならわかるけど、イチローへの最大の関心事は打率に他ならないぜ。他に聞きたいことなんて、「何本ぐらいヒットが打てそうですか?」ってことぐらいだよ。あっ、取材拒否用語だな…。
まあ、松井はAVマニアで遅刻魔であるけど、取材対応は極めて真摯だ。自分のエラーで敗北した試合直後でもインタビューを受けて、「自分が下手なだけ」なんて言葉を口に出来る。「今は勘弁してよ」とか「運が悪かった」などの発言があっても良さそうなものだが、毎日対応しているにも拘らず、責任感を薄れさせることはしない。ファンサービスもする方で、故:青田昇は「松井はホントに素晴らしい。あのクラスで、あんなにサインしてあげる選手は、他におらんぞ」などとラジオで何かにつけて発言していた。阪神の戦力状況を説明してもらってる途中なのに、松井を褒めていたりした…。
坊さんの子供、ってのもあってか、人格者であるべきだ、という精神が強いのかもね。「嫌いなものは何ですか?」って聞かれて「戦争です」って、恥ずかしげもなく即答できる姿勢は、ホント尊敬しますよ。僕なんかじゃ、「今の世の中ですかね。フォー!」なーんつって…。