終わりを見せて欲しいマンガ

久しぶりに、3日連続で飲んだ。1晩で、『ビール2杯が限界』と決めているのだが(ホントは飲まない方がいいらしい)、昨日一昨日はやたらと飲まされたな…。動悸・息切れ・頭痛は、いつも通りだが、貧血まで加わって一面がノイズだらけの世界になってしまった。白黒ぐらいだったら、『シン・シティ』っぽくて「わー、スタイリッシュなんですね!」とか感心されるかもしれないが、「死にそうですか?救急車呼びましょうか?」って…。「いや、むしろ余裕なんで」って応えといたけど、見知らぬ客の方を向いていたらしい。ちょっとヤバかったかもしれない。

ベルセルク (29) (Jets comics)

ベルセルク (29) (Jets comics)

ベルセルク』の最新刊を買ってしまった。もう29巻かよ…。このマンガも、ちょっとヤバイ。なんというか、話が進めば進むほど、終わりが見えなくなって行く。グロテスクで比較的エロシーンが多いものの、この手のマイナー漫画誌で連載しているにしては、比較的女性ファンからも支持されているマンガだ。まあ、絵が上手いのもあるけど、頻発する残虐シーンにあっても適度にコミカルな表現を入れたり、『ファンタジー漫画』としての話の展開は、他を圧倒しているからだろう。大抵のファンタジーモノは、オリジナル要素が濃くなり過ぎて、SFなんだかファンタジーなのか超人大集合なのかわからなくなってしまう。
しかし、最近の『ベルセルク』は、今さらながらオリジナル要素を減らして行って、本来のファンタジーものの、亜人やら魔法なんてのを取り入れ始めた。20巻過ぎてから、魔法使い登場とか魔法の説明っておかしくない?最も評判が良かった部分って、ファンタジーが絡まない7巻分くらいの主人公の傭兵時代話だよね?古典的なパターンではあったけど、一から用意した舞台に個性的なキャラクターをぶつけて、立身出世していく傭兵団長との深い友情と裏切り、そして絶望。そんな感じの話が、派手なアクションと熱い展開で読者を魅了したんだと思う。
非常に秀逸な展開力を見せつけといて、今はダラダラダラダラ…。脇役が増えれば増えるほど、その脇役毎の逸話やら育成模様なんてのも、ダラダラダラダラ…。なんで物語を再設定するんだよ。それなら、話を終わらせて新しいマンガを描くなり、他誌で書けばいいじゃん。『ベルセルク』が終わったら、『ヤングアニマル』の売上部数がガタ落ちするって言われてるのかもしれないけど、このままダラダラやって徐々に部数減らして行った方が、痛いと思うけどね。こんなやり方じゃ、減った部数は、帰ってこないぜ。弱小漫画誌だったにしては、他のマンガも結構良くできてるしね。
とにかく、終わりへの展望は、見せておいて欲しい。このままじゃ、中途半端に完結するか、作者死亡で終わるしかなくなるような気がするよ。もしくは、全60巻くらいにするつもりなのかな?多くても、1年に2巻しか出ないから、あと15年か…。うーん、やっぱりこれ以上買うのは、止めておこうかな。っていうか、その頃は僕も中年だから、自然と買わねーか…。