消費税は、ややっこい

 何であいつら、木曜から深酒するんだ…。「お前も誕生日近いじゃん!」とかなんとか言われて、飲み会だった。でもさ、だから何なんだ?もうすぐ年取るから、飲み会って意味分からんよ。あれか?ヤケ酒か?忍び寄る老化という死神さんの贈り物に恐怖を募らせながら、「俺はこんな人生を送るはずじゃなかったんだ!」って泣き叫びつつテキーラでもあおらせたいのか?こちとら、ビール3杯で、三途の川を渡りそうだったってのに…。
 まあ、話題は僕の年取る話じゃなくて、『輸出戻し税』だったんだけどね…。最近、『消費税』増税の話題が上ってスポーツ紙などで問題視されてるからなんだろうけど、今さら「この税制、おかしくねえ?」って言われてもねえ?それに、あいつらは『消費税』≒『預かり金』ってことすら理解してないだろうに…。商法の勉強してた奴すら、そんなことはサッパリ忘れている始末。
 もともと、消費者を上手に騙くらかす為に、「直間比率に問題がある」だとか「欧米では常識なんです」なんて言葉で導入された『消費税』だが、欧米では常識とは言えない一律徴収方式を採用している。イギリスやカナダでは、生活必需品の多くが課税対象ではないし、一般税率19.6%という日本人では信じがたい税率を保つフランスだって、生活必需品の大半が5.5%の軽減税率がなされている。
 『消費税』=『売上税』的側面が強い(っていうか、こっちそのものだって言う人もいる)上に、欧米のように『付加価値税』的概念ではない日本の『消費税』なんて、根本からして『弱者イジメ税』だ。自民党だけじゃなくて、公明党も賛成な『一律徴収消費税』が輸出型大企業には、『減免型消費税』として存在しているようだ。経団連の顔というか水木しげるの漫画に出てきそうな高貴な顔立ちでいらっしゃる、トヨタ会長:奥田様なんかが消費税増税に肯定的な姿勢をみせるのも、「『輸出戻し税』あってこそ」ってのは、結構前から囁かれている。
 「海外の消費税も払わなきゃいけないんだから、『輸出戻し税』は当然だよ!」なんて日産車マニアの友人が、昨日は一人『輸出戻し税』の正当性を主張していたけど、だからって国内販売分の部品代の相当額さえ相殺するほどの戻し税を我々が負担するのはおかしいよね?そもそも、『消費税』前に存在していた、贅沢品への『付加価値税』的な『物品税』が掛けられていた時代は、『輸出戻し税』なんてなかったしね。日本で『物品税』とられて、海外で『消費税』徴収されたって、そいつを原価として見做せば済むことだったでしょ?っていうか、当然だと思うけど。
 結局、存在しない軽減税制が、良くわかんない間に出来ている場合は、どっかの圧力団体から派生して、誰かが高笑いしてるってことなんだよね。っていうか各紙も、選挙前に報道して欲しかったね。TV局には、もちろん期待できませんよ。自動車メーカーのCMを見ない日はないからさ。政治家が『輸出戻し税』をフォローするとすれば、「欧米もやってるんだ!」って言うんだろうね。「皆がやってるから、僕たちもやりましょう」って呼びかけは、日本人には最適だから。そして、皆と違うことを、裏でやるんですね。企業献金バンザイ!ヤミ補助金バンザイ!