貼られて困るレッテル

 最近、友達の奥さんの女友達の一人と、チョクチョク食事をしたりする。年齢が近いのもあって、比較的話もはずむ。そういう面では、「グッジョブ!ゴンザレス・ポチ」と友人を褒め称えるべきだろうが、残念ながらそうもいかない。
 特に高校は馬鹿が多かったので、「落ちこぼれ」とか「これだから片親は」なんて言葉をNGワードにしている連中が多く、シャレで言っても拳で返される事が少なくなかった。でも、事実なんだけどね、大抵はさ・・・。僕も1年の頃は、「お前ら、こんなんだから、落ちこぼれ云々」「だから、いつまでたっても馬鹿だって言われるんだぞ」などのお叱りを受けた方だが、まあそうだから、あまり気にしなかった。学年順位で、上から数えたら速攻で名前が見つかるようになると、「お前は頑張ってるからいい」「先生はちゃんとわかってるからな」などの【外交特権の数々】が与えられていた。うん、まさに恩師!
 今は、「死に損ない」とか「このニートが」などと罵倒されれたりもするが(たぶん、冗談だと思うよ)、それも、さほどの違いはないので気にならない。まあ、困るのは、「もっとオタクだと思った」っていう【オタクのタグ】を貼り付けられていることだ。
 こいつは、なかなかやっかいな代物で、無条件で「暗い」とか「怖い」などの個人的先入観が様々な形で所持されている。特に、パソコンを触らないような女性のオタクに対するイメージは、かなりのネガティブキャンペーンが脳内でなされたかの如く、軽蔑と恐怖の対象であったりすることがある。もちろん、皆が皆ってわけじゃないのだが、何かしらの会話で「あいつは、オタクだ」とされていると、物凄く引かれて見られてしまうことが多い。
 ということで、その女友達も仕事の経理以外でパソコンなど触る気もしない人である。僕がその子と仲良くするのは、「ああ、アナタはオタクじゃないよね」という言葉を得る為だけの行動、と言っても過言ではない。オタク=『マンガ・ゲーム・アニメ・アニソン・メイド喫茶エロゲーム・エロマンガ・フィギア・モデルガン・モエ・〜ニャ・〜タン etc 』が大体好きな人。ってイメージに属するのは、ご勘弁だ…。
 また、前の会社で見た最前線のオタク達(研修でOUTだけど)が、僕のオタクのイメージを根底から覆したせいもあって、そのカテゴリーに入れられ事に、抵抗感がある。ホント、オタクでも格闘バカでも音楽ジャンキーでもスポーツフリークでも風俗マニアでも、等級を付けて欲しいよ。そうすりゃ、それなりに受け入れられるってもんさ…。
 まあ、オタクと呼ばれることに抵抗しても、ムダなんだろうけどね。その子いわく、インドアな趣味を持つ男は皆オタク、だってことになるらしいから…。だから、キャンプ場でメイド喫茶を開けばいいのさ。「ご主人様、薪を割ってきました」とか「ご主人様、魚釣りに繰り出しませんか?」なんて言われて、渓流釣りに勤しめばいいのさ。そうすりゃ、「釣りするの?うわっ、オタクぅ〜」って言われるだろうけどね。あっ、アウトドアもダメだ…。