ハメ技巨神兵

 『震度5強で倒壊の可能性』ってマンションを建設した事が今頃発覚しているようだけど、僕の住んでる古マンションは、震度5で逝ってしまう気もするな。最近のマンションブームとデフレ傾向とマンション営業の友人からの情報などから考えると、無理に予算を削って建設されたマンションは、100とか200とかそんな数字じゃ…。でも、別に震度5強が来るとは限らないしね?ホラ、大震災が直撃したら、震度6以上かもしれないしさ。壊れる時は壊れるってことで?
 さて、予選のボブ・サップ VS チェ・ホンマン戦より視聴率を取れる要素がなさそうな『K-1グランプリ2005決勝戦』を見た。やはり、初戦のレミー VS ホンマン戦が最も数字がいいんじゃないかと思われるような、尻すぼみの展開だったように思える。
 特に今回フジの番組宣伝戦略は、『今度の巨人はヤバすぎる』だか何だかのチェ・ホンマンをメイン、『無冠の帝王』ジェロム・レ・バンナをサブにおいていたと思うけど、両者ともに初戦敗退…。両者の長ったらしいプロモーション映像は、初戦で見納めとなる為、他の選手の試合よりも彼らのプロモに時間を割いたりで、プロレス的要素が高まっているんじゃないかとすら感じた。番宣時に流していた二人のプロモ映像時間を合わせたら、きっと2時間超えるね。「今度のプロモはやばすぎる」って言うべきだよ。両者の試合時間を合わせると、27分に過ぎないからね。共に、判定負け。ホンマンに至っては、見所なし。バンナを破ったアーツも肋骨骨折で、初戦で消えることとなった。
 そんな中、解説陣の総力を結集して「強い!ホントに強い!」と叫び続けられることになったのが、『最凶巨神兵』ことセーム・シュルトだ。フジ「殿下、まさかあれを?まだ早すぎます」谷川プロデューサー「いま使わずに、いつ使うのだ!」などとやり取りの上に、シュルトの参戦を許可したわけじゃないだろうけど、正に最凶だった…。
 彼は、デカイ上に手数が多い。遠目から打った場合、あの長いリーチの餌食にされてしまう。かと言って、中に入るとクビ相撲からの膝蹴りが待っている。ならば、ローキックを打てるかと言うと、これも無理…。詰めながら軽めのパンチを当てたり、その前にストレートなどを打たれてしまう。ガラ空きのボディーなど手を出そうもんなら、膝蹴りをまともに喰らって即昇天…。マジ、最凶。
 もし、これが格闘ゲームだったら、相手はマジギレするね。「いい加減にしろよ!それ、ハメだろうが!」って叫ぶこと間違いなしだよ。さしずめ、ザンギエフの投げ技とサガットの足技を習得したバイソンみたいな。アレ?全然、わかんない?格闘ゲームにハマってたのは、この辺のキャラが出てた頃までだからなあ。
 もちろん、「チェ・ホンマンが勝たなくて良かった」とは思ってるから、シュルトには感謝ですけどね。空手家らしく、礼儀正しいし、愛想もいい。元より、格闘に生きる人だからね。相撲の起源だかなんだか知らないっていうか、そんなの知るわけがないっていうか、相撲を作った人すらシルムなど知らないであろうと思う韓国相撲チャンピオンのチェ・ホンマンは、踊れる陽気なデカイ人ではある。でも、大学生やりながらチャンピオンになれる韓国相撲って…。勝ったら、対戦相手無視して踊っても良いっていう韓国相撲って…。「日本はどうですか?」って聞かれて、いきなり「キムチがまずいです」って答えるチェ・ホンマンって…。アホだよね?日本の心は、キムチじゃないしさ…。日本の感想聞かれて、韓国の食いモンで返すってアレだよね?だいたい、日本のキムチ文化の中心って、在日の人がいるんでしょ?何か、いろいろ失礼だと思うよ。回虫入りの輸入品食えば済むことだしさ。
 まあ、自称モテモテらしいホンマンさんには、次もちゃんとしたローキックを打てる対戦相手を用意してもらって消えてもらいたいですよ。そして、シュルトには、プライドに再参戦して欲しい。ノゲイラ三角締めで敗れた末に怪我して、長期離脱してたけど、本腰入れればチャンピオンも有り得るんじゃない?この際、史上初の【 K-1 PRIDE 両王者 】になって頂きたいっす。
 でも、チャンピンの座を引きずり降ろされるその日までは、他との試合に出させてくれないのが、メジャー格闘団体ってことで。