出りゃいい、ってもんじゃないらしい

 周辺の道路工事が激しさを増して来ている。深夜4時ぐらいまで、ガリガリバリバリやっている。この寒いのに、ご苦労様です。それと、それに負けないぐらいうるさい音量で「朝3時ですけど、ドラマ24を見ています!」って叫ばんばかりにTVを付けてる近隣住民よ「うちじゃないですよ」とか言うから大人しくしているけど、電気を付けて見ちゃダメだよ。付いてるのわかったら、ボッコボコにしてしまいますから。逮捕されたくないんで、宜しくお願いいたします。
 さて、逮捕されるべきと言えば『姉歯建設設計事務所』のMr.姉歯だろうか?それとも、倒産逃亡を成さんとする、『木村建設』の社長さんだろうか?そりゃ、アレだよね。邪魔者さんでしょ?あっ、”お”が抜けてたかな。
 連日ワイドショーなんかに出て、自ら吊るし上げを喰らっている自称『オジャマモン』こと『ヒューザー』の小嶋社長と、そのフォロー役である『ヒューザーマネージメント』の『邪魔者の飼い犬』こと犬○取締役だが、潔いって言うか、誠に見苦しい…。最終的に彼らの言いたいことは「僕らも騙されたんです!でも、保障してあげますよ。国がお金を貸してくれるだろうからね」という、自己弁護&他力本願的救済者への【 なりすまし 】、であると思う。
 ちょっと考えれば分かる事だけど、マンション業界だろうが貸しビル業界だろうが、力関係は『 孫請け等等 < 下請け < メーカー < 発注主 < お客 』となるはずだ。この場合、姉歯の立ち位置は、下請け or 下請けとメーカーの中間、となるだろう。 『木村建設』がメーカーで、営業販売の『ヒューザー』は発注主もしくは発注が別であってもその直下に当る。
 で、当然だけど、姉歯耐震強度偽造なんてやっても一文の得にもなりゃしないのは明らかだ。設計書を手抜きした方が数をこなせてお得、なんてのがあったとしても、こんな信用どころか再起不能の犯罪まがいの偽造行為は、とても行えないだろう。「他の設計事務所じゃとても出せない、激安価格の工費で済む夢のような設計書を書かないと、アナタの所とは取引しませんよ」なんて言われていたとしても、耐震基準の3割程度の耐震性しか示さない建物の設計はあげて来ないと考える。
 少なくとも「これ以上、工費を下げるとしたら、ここ削るしかないですよ?」「じゃあそれで」なんてやり取りはあったはずだ。それが木村−姉歯間のみで行われていたとしても、問題は『木村建設』にあるし、激安なマンションを発注していることぐらいは、十二分に『ヒューザー』自身が理解しているはずだ。
 また、4・5年で利益が250倍に伸びているという暴利商法は、マンション業界では異常な存在だ。マンション1棟につき利益率3%ぐらい、とか言われ始めている時代なのにね。年間1000棟とか売ってんのかな???
 尋常じゃない利益を指摘されて、ちゃちなエクセルシートをコピーして貼ったフリップで、「むしろ今回問題になっているマンションのほうが、利益率が低いんです」なんて反論してたけど、そんなシート5分で作れるぜ…。漠然と『総工費』みたいな列もあったしさ…。
 まあ、こんなことは、せめて『ヒューザー』だけであって欲しい、なんて思っても、ザラかもねえ…。僕がバイト時代に体験したのは、材工が明らかに足りないとかじゃなくて、設計書が間違ってるのとかだけどね。赤線入れて、勝手に直して建ててたよ…。そんなもんだよね?そして、今年ベストセラーを飾るのは『ヒューザーの100m2超マンション物語』だね!良く出せるよね!オジャマン、カッコイイ!!!