テレ朝チック

 話題が、TVばっかりになって来たな…。寒いから外とか出たくないしね?1シーズン制に変更したJ1は、この寒い時期に優勝が決まった模様。優勝は、大本命のガンバ大阪か。セレッソは後半44分に追いつかれて、優勝逃すなんて、ご愁傷様です。見てたけど哀れだった。特に頑張ってた外国人選手なんて泣いてたね…。ガンバのハンサム宮本も泣いてたけどさ。
 さて、注意散漫ガチで仕事も手に付かないという理由を作って、さらにTVを見ていた。もちろん、つまらないけど、何か見てた。気になったのは、テレ朝の終戦60年特別企画『終りに見た街』。
 リメイクだかなんだか知らないけど、「やっぱりテレ朝だな…」とため息混じりに呟いてしまうようなお話だった。昭和19年にタイムスリップしてしまった二組の家族が、懸命に生きた先に描く世界は、最悪のシナリオ。そして、『戦争反対!』『タカ派撲滅!』的なスローガン?っていうか、伝わってなくない???
 小学生の子供に昭和19年の状況を伝えるシーンも、「日本はこの頃戦争をしてたんだよ」「中国と?」「そう。それもあるが、主にアメリカだ。初めは勝ってたけど、段々負けて来て…」って所で、妻に中断され終了。その後も戦争反対の意図はチラホラ挟むんだけど、戦争の原因や惨状は大して伝えないまま進めてしまう。
 結局、「食べ物がない」とか「憲兵怖い」とか「工場で訳もなく殴られる」なんていう、敗戦間近の状況を体験していくのだが、『戦争反対!』というより、【 敗戦反対! 】的な物理的状況に終始している。「結果、モノが溢れ、日本が豊かになっていく戦争は、アリなんだろうか?」と感じてしまうほど、「辛いからダメなんです」という道徳抜きの展開でしか惨状を示していない。
 ラスト間際で、「やられたやり返す!」などと洗脳されたかの如く叫ぶ仲間の青年と、それに賛同する娘の姿を見て、「誰もが、この戦争は間違えだったって気づくんだ!」なんて返すけど、今までの経緯から見ても中身がない。そして、「この戦争」というキーワードからも、【 敗戦反対! 】としか聞こえませんでしたよ…。
 衝撃のラストは、本来の下町空襲が歴史と異なって大規模なモノとなり、自分達家族が住んでいる地区にまで爆撃が及ぶ。そして、逃げ惑い、気が付くと、周りには沢山の死体が転がり、自らも左腕を失っていた。遠くに見える焼け落ちた都庁などなど、「今は何年ですか?」なんて死に掛けの人に聞くと「今は、二千…」と絶命、俺も絶命。みたいな?しかも、「そう、原爆の落とされた東京だった」みたいな安っいセリフ付き。で、エンドロールの映像に、小泉首相反日デモの映像を意図的に織り込んで、制作『 tv asahi 』の文字が輝いていた。
 結局、戦争反対っていうよりも、「特定アジアにやられたらやり返すって精神を持っていたら、我々に残されるのは、滅びの道だけですよ」と言わんばかりの演出を、感じましたとも。「貧しくなりたくなかったら戦争反対」「核保有国を刺激したら滅びます」「核武装しても滅びます」みたいなね。残された選択肢は、冷静という名の The 我慢。国民総我慢大会だ。歴史を捏造されて非難されようと。内政干渉されようと。拉致されようと。借金踏み倒されようと。技術を盗まれようと。領海侵犯されようと。自国民がリンチされようとである。
 冷静に対話。無視されても対話。素敵だよね。そんな善人って。軽くクレイジーでもあるけどね。だいたい今の世の中で、原爆使うってどこの国だよ?「将軍様マンセー!」か古い武装が残っている中国様だけじゃねーかよ。子供が持ってたゲーム機は『任天堂DS』だったのに、原爆だけは核にリメイクしないのか?怖いから、我慢しろ我慢しろってメッセージも結構だけど、臥薪嘗胆って日露戦争のスローガンだったんだよね。我慢が決壊した時は、狂気の殺し合いですぜ?