なんで強制…

 12月は、ほぼ引き篭もりと言っていいほどの生活をしている。TVを付けたまま、パソコンをカチャカチャカチャカチャ…。時よりゲームをやったりもするものの、面白くないので結局カチャカチャ。マンガを読んでも目が痛いので、カチャカチャと。おかげで、巷にはバグが溢れ、コメントアウトの狂気が小学生たちを恐怖に陥れる。じゃなくて…。あー、ウザっ。今の夢は、ノートパソコンを、おもいっきり壁に投げつける事かな?ホント、今すぐにでも!
 そんな僕のストレスを悟ってか、友人が愛の巣へと招待してくれた。「ちょっと、今、良い感じで作れてるから後で」って切っても、入電入電…。電源切ったら、メールメール…。これ以上ストレスを溜める訳にはいかないので、この寒空にみずぼらしいアパートの一室へと向かった。
 しばらく体調を崩していた僕を気遣ってか、昼なんかに食いたくないのに鍋が用意されていた。奴らのおかげで冷えた体を暖めて欲しい、っていう優しい心遣いだね。嫌がらせのように用意された大量の野菜は、ビタミンとかグリチルリチン酸ジカリウムとかゲルマニウムとかが入っていて、きっと知覚過敏にも良く効くっていう寸法なのだろう。
 そうそう、ちなみに僕が昔っから、「鍋は嫌い」って言ってたのを憶えていてくれたのか、好き嫌いを直してやろうっていう親心まで見せてくれたんだね。別に、嫌いな野菜とか魚なんかがあるわけじゃくて、「男と食う時は、サシ箸がないと気持ちが悪くなる」って数十回説明した事も記憶していて、そんな神経質な所を取り除いてくれようとしたんだよね?
 ほんっと、死ねばいいのに!!!
 ヤツが、箸から野菜を舐め取った直後に、鍋に投入される汚れた箸を目にした時の嫌悪感と怒りを抑えるのに、どれだけ苦労した事か…。ヤツの箸が水面に触れた時、一瞬浮かぶ白っぽい油を注視してしまう自分を、どれほど恨んだ事か!「お、おのれ〜!!!」って感じの43分間だった。まあ、奥さんが箸を付けても、何の不快感も沸きあがらないから、「箸つけんなバカ!」なんて言い難くて、我慢しきったけどね。軽い拷問だったさ。
 とりあえず、奥さんへの怒りを向ける事はなく、とっとと御暇しようとしたが、「一緒にビデオ見てくんなきゃヤダっ」なんて酔いどれが…。すぐ酔っ払うくせに、昼間っからワインを開けやがって。その上、ひどい絡み酒。友人は、勝手に爆睡…。
 半分しか目が開いてないくせに、「ちゃんと、見てる!?」ってなぜかキレられるは、スッゲーつまんない番組の録画だわで、奥さんにもキレそうになったよ…。俺は、『踊る』シリーズは、大っ嫌いなんだよ。楽しみようがないよ『逃亡者・木島丈一郎』とかいうドラマも。
 ホント、やっすいドラマだよ。何が安いって、「脚本は、フリーマーケットで300円ぐらいで購入したでしょ?」って言いたくなるくらい安かった。相変わらずの、警察に対する俗悪なイメージで、「警察トップが腐っている」といったオチ。そこへ辿りつくまで、行き当たりばったりで進行する変なストーリー。交渉しないで、警察の裏の情報へのアクセスが、狂ったように得意な交渉人。ポケットに手を突っ込んで人差し指と中指で拳銃を持ってる振りをして、人質劇を演じる木島丈一郎、などなど。おかしい?安い!の連続です。CM以外も早送りというか、停止してから16倍速にしたくなるほどの逸品ですよ(邪魔されたけどね)。
 うーん、もうすぐ2006年だし、友達の整理をして行くべきかな?いろいろ、メンドイしね。そういえば、木島丈一郎ってジャンパー返すべきだよね?きっと、梅宮辰夫は、ジャンパー返しに来るのを心待ちにしているよ。